月経前症候群(Premenstrual tension syndrome : PMS )
生理周期の黄体期(生理前2週間)に繰り返し出現する乳房痛、腰痛、むくみ、体重増加などの身体症状、軽度のうつ状態、不安・緊張、いらいら、睡眠障害などの精神症状のため、対人関係や社会活動、日常生活に支障をきたすものを月経前症候群といいます。
月経のある女性の約50~70%にみられます。
月経前不快気分障害(Premenstrual Dysphonic Disorder : PMDD)
PMDDはPMSの約2~8%に認められる重症型と考えられています。症状は身体症状に気分障害を併せ持った形となります。
特徴的な症状は、著明な抑うつ気分、不安感、情緒不安定、集中困難、食行動変化(過食)、睡眠障害(過眠)などの精神症状、各種疼痛などの身体症状です。
PMDDの治療
薬物療法
- 各種抗うつ薬(SSRIなど)
- 抗不安薬
- 排卵抑制法
- 漢方薬 加味逍遥散、当帰芍薬散など
薬物療法以外の治療
- 食事(黄体期での塩分、チョコレート、カフェイン、アルコールなどの摂取制限)
- 運動
- 精神療法、認知行動療法など
更年期障害
更年期とは、閉経前後5年(45~55歳頃)をさし、更年期障害とは、この更年期にあらわれる多種多様の症候群で、器質的変化に相当しない自律神経失調症を中心とした不定愁訴を主訴とします。
卵巣からのエストロゲン分泌の低下によって生じる自律神経失調症状と性格的要因および女性を取り巻く心理社会的要因(子供の独立、親の介護など)に基づく精神神経症状が複雑に絡み合って特殊な病態を呈します。
自律神経失調症状では、hot flush(顔面紅潮、のぼせ)、発汗、冷え性などの血管運動神経症状が典型的で、精神神経症状としては、抑うつ気分、不安感、情緒不安定などがみられます。
特に、抑うつ気分は最も頻度が高く更年期女性の約40%に認められています。
治療
- ホルモン補充療法(HRT : Hormone Replacement Therapy)
エストロゲン補充療法(SERT : Selective Estrogen Receptor Modulator ) - 抗うつ薬(SSRIなど)
- 抗不安薬
- 漢方薬
- 精神療法

