近年の産業構造の変化、技術革新の進展、雇用形態の変化等により、労働者を取り巻く環境が大きく変化しており、職場におけるストレス等の増大、自殺の労災認定件数の増加、自殺者の増加などの状況にその影響が表れているため、職場におけるメンタルヘルス対策が重要な課題となっているのが現状です。
職場で見られることの多いメンタルヘルスの不調として、以下のものが挙げられます。
1)感情(気分)障害
うつ病(うつ状態)、躁うつ病、気分変調症 等
2)不安障害
パニック障害、全般性不安障害、外傷後ストレス障害(PTSD)、適応障害 等
3)その他
アルコール依存症、統合失調症、人格障害 等
職場におけるストレス要因としては以下の通り多くの種類があります。
1)仕事の質・量の変化(仕事内容の変化、長時間労働、IT化 など)
2)役割・地位の変化(昇進、降格、配置転換 など)
3)仕事上の失敗・過重な責任の発生(損害、ペナルティー など)
4)事故や災害の発生(自分や周囲のケガ、損害 など)
5)対人関係の問題(上司や部下、同僚との対立、セクシュアルハラスメント、パワーハラスメント など)
6)その他交代制勤務、仕事への適性、職場の雰囲気、コミュニケーション不足、努力‐報酬不均衡など
ストレスを継続的に感じていると、自分自身でも体や気分の変調に気づきます。
多くの場合、以下のような変化を感じ取ります。
1)悩みや心配事が頭から離れない
2)仕事の能率や仕事への意欲・集中力の低下
3)考えがまとまらず、堂々巡りし、決断できない
4)寝つきが悪く、眠りが浅い
5)適性がないので、仕事を辞めたいと思う
6)他人の評価が強く気になる
7)気分が落ち込み、楽しくない
8)疲れやすく、倦怠感がある
9)その他、さまざまな身体症状(頭痛、めまい、吐き気など)が出現
自分自身、体や気分の変調を感じると同時に、周囲も以下のような変化を感じ取ることが多くあります。
1)以前と比べ表情が暗く元気がない
2)仕事の能率の低下、ミスの増加
3)欠勤、遅刻、早退の増加
4)周囲との折り合いが悪くなる
5)とりとめのない訴え(体調など)の増加
6)飲酒によるトラブルの増加
7)他人の言動を気にする
8)その他、様々な身体症状の訴えが増える など
1)この2週間、いつもゆううつな感じがしたり、気持ちが沈んだりしている
2)この2週間、色々なことに興味がなくなったり、楽しめなくなったりしている
3)食欲が減少、または増加した。意図しないのに体重が減少または増加した
4)話し方や動作が緩慢になり、イライラして落着きがなく、静かに座っていられない
5)毎晩、寝つきが悪かったり、夜中や早朝に目が覚めたり、逆に遅くまで寝ている
6)いつも、疲れを感じたり、気力がないと感じたりする
7)いつも、自分に価値がないと感じたり、または罪の意識を感じたりする
8)いつも、集中できなかったり、すぐに決断できなかったりする
9)自分を傷つけたり、自殺や死んでいればよかったと繰り返し考える
※該当する項目が3つ以上あれば、専門の医師へのご相談をお勧めします。
(当院でもご相談を承っております)
- 寝つきが悪い・寝る前にいやなことを何回も思い出す
- 仕事の能率が低下する、仕事の集中力、決断力が低下し、以前より優柔不断になる
- ささいなことでイライラする
- 時間が守れなくなる、遅刻・欠勤してしまう
- 身体症状(頭痛、目の疲れ、胃のむかつき、動悸、息切れ、肩こりがひどい等)がある
- 性欲減退、月経不順、EDなどの症状がある
- 気持ちが不安定になる(突然怒る 等)
- アルコール、タバコ、常用薬の量が増加する
- 全身の疲労感が取れない
- 寂しさ、涙もろさなどが増える
- 楽しい、面白い等の興味・喜び、ユーモアを感じにくくなる
- 仕事上のトラブル・家庭でのトラブルなど生活上のトラブルが増える

